『友だち幻想』を読んで。

読書

今日は本の紹介です。

社会学者 菅野仁さんの『友だち幻想』です。

最初、書店でこの本を手に取った時はなんともタイトルが強い……。という印象でした。

「友だちについての本」というと10代の子がメインの本かなー?だからあまり関係ないかなー?と思ったのですが、「同調圧力」という目次に目がいき、「これは社会人の私にも役立つのでは…!」と思い購入しました。

日々社会で暮らしていると「同調圧力」って絶対にあるはずです。組織に属している職場なら尚更、それも強烈なのが。

この本は友だちとの関係だけでなく人との距離感覚の磨き方、そして上手に人と繋がりを築いていけるようになるための、社会人、いやどの年齢の方にも刺さる本ではないでしょうか。

Google先生によると”幻想”とは「現実に存在しないことを、あたかもそこにあるかのように心に思い描くことや、そのようなイメージそのもの」だそう。

判断力や思考力がしっかりと培われていない時期から、サザエさんやらごくせんやら金八先生やら恋愛ドラマやら漫画やら…….。歌も然り。

家族、友人、恋人、職場関係においての幻想の世界を植え付けられているのでそりゃ現実とのギャップは生じてしまいますよね。

「みんな仲良く」「真剣に向き合えばいつか必ず心を開いてくれる」「絆」を、大切にしなきゃいけないだとか。ファンタジーなのだとこの本をよんで気づかされました。

孤立を恐れて同調圧力に負かされ、どんどん自分というものを消していくという….。

特に思春期の頃はみんな通る所なんでしょうねー。

だから「やりすごす」というスキルはとっても大切だと思います。向き合った時に分かり合えないのなら一旦距離をとる。そして並存していくという。勇気いるかもですが。

自分以外の人を「他者」と捉えて、自分と相手の価値観は違っていて当然、だから完璧にわかり合えなくても当然と割り切ることは良好な関係を築くためにも重要でしょうね。

でもいかんせん、血の繋がった家族や恋人に対しては「なんでもわかってくれる、100%自分を受け入れてくれる」という幻想を抱いてしまいがちです。それで受け入れてもらえなかったら勝手に絶望するというね、実に傲慢なもんです。

100%あなたを信用してます!って思っちゃうと、そうでなかった時に相手を許せなくなると思うんです。だから97%は信用して残り3%は裏切られることもあるかもしれない、くらいに思えてた方が相手も自分も楽だし、もしそうなっても許せて関係修復にもなると思うのです。

私は人とそういう距離をとるようにしています。

人によっても「距離感」って違いますよね。パーソナルスペースとも言えるのかな。距離感をとる技術を磨き、心地のいい人間関係を築いていきたいものです。

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